目指せ1000冊 2013年8月編

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    9月3日(火)




    週末から雨が降ったり止んだり

    暫くこんな感じが続くようだ。


    学校も、今日から本格的に始まるみたいで、

    チビの大作

    「全手動UFOキャッチャー」が、

    持って行く時に濡れなければいいがと思う今日この頃。


    8月に読んだのはこの8冊。



    「秋の牢獄」 恒川光太郎


    4年前、デビュー作の夜市(それと風の古道)を読んで、

    その独特の文章と世界観にぶっ飛ばされ、

    あったら買おうと思いながら4年。

    ようやく2冊目を見つけました。

    あの世界観は健在。

    他にも沢山本を出されているが、

    この人の本はとにかく滅多に古本屋に出ない

    見つけた時に買わないと

    次はまず無いだろう。



    「アバラット」 クライブ・バーカー


    この本もずっと読もうと思ってて随分時間が経ってしまった。

    ホラー作家が書いた冒険ファンタジー。

    この作者の想像力は素晴らしい

    平凡な日常から一気に別世界に

    行く感じはオズやアリスやナルニアに通じる王道だが、

    キャラクターの想像力は群を抜いている。

    古びた灯台から海を呼ぶシーン

    アバラットの魅力的な異形の住人たち。

    極めつけはでもなんと言ってもバーカー自身が書いた沢山の挿絵、

    最初に絵を書いてそこから物語を作ったというのがまたらしくて

    さすがと言わざるを得ない。

    巻末のアバラットの25の島の解説もにくい。

    主人公の、キャンディはアリス、ドロシーと並んでフェイバリットになりそう。

    最終的に4巻になるらしいが

    2すら見た事無いんですけど。




    上の2冊は特別編扱いでもよかったのだけど時間が無くて。



    他の本もなかなかで

    「グレイヴディッガー」と「月神の浅き夢」は警察連続殺人事件もの。

    月神〜は主人公の女刑事の奔放さが魅力で、シリーズものみたいなので

    他のも読んでみたい。


    「あんじゅう」はちょっと切なくちょっと可笑しい江戸の怪談もので、聞き役の女中さんが

    可愛らしい。



    「毒のいきもの」は、まさに毒をもつ生き物の図鑑。

    チビが気に入って、夏休み中むさぼるように読んでました。


    さあ、読書の秋間近!



    とびねこの本棚 現在528冊



















    目指せ1000冊 2013年7月編

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      8月5日(月)





      「猫を抱いて象と泳ぐ」が

      あまりにも強烈な印象だったが

      他にも良い本に沢山当たった7月

      読んだ本はこの6冊





      「石を積む人」 エドワード・ムーニーJr

      夫婦愛に満ちた小説

      この感じは日本人には書けないなあ。




      「柔らかい頬」 桐野夏生


      ラストをどう読むかで評価が分かれる小説

      傑作「グロテスク」ほどではないが

      面白かった。




      「あやし うらめし あなかなし」  浅田次郎


      何気なく読んでしまえば何気ないまま

      でもじっくり読むとじんわりくるものがある。

      「遠別離」と「お狐様」がツボ



      君が去った後は てんでハッピーになれないんだよ ♫

      「君去りし後」 吉田拓郎




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      現在 523件






      目指せ1000冊 2013年6月編

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        7月9日(火)



        暑い中、

        精力的に読書してます。


        今年も半分過ぎて

        読んだ本は36冊。

        去年の73冊は超えそうです。


        6月に読んだのはこの5冊。




        本に限らず、

        基本的に自分で選んだものは

        いいものだと思い込める幸せな性格ですが、

        背表紙買いをしだしてから

        ほんと良い本に当たっており、

        特別編で紹介する回数も増えてきています。


        「東京異聞」はあの傑作「屍鬼」を書いた小野不由美さんの作品で、

        明治期の東京(とうけい)を舞台にした怪奇ミステリー

        火炎魔人、闇御前、人魂売りなどという名称に

        小学生の頃夢中で読んだ江戸川乱歩
        を懐かしく思い出しながら読みました。


        「有頂天家族」は森見登美彦さんの作品で、

        「夜は短し〜」と同じく京都を舞台に、

        タヌキと人と天狗が当たり前に存在するファンタジーな話。

        タヌキの家族が主人公という事で、普通なら手を出さないところ、

        この人の作品と言う事で読んで見たが、

        さすがです。

        タヌキが主人公という先入観は

        見事に裏切られ、

        非常に楽しく読めた。


        ヒロインは天狗に育てられた人間の女の子。

        相変わらずこの人の描くヒロインは

        魅力的だ。



        もうすぐ夏休み。


        嫁さんからは、

        今度本屋に行ったら

        子供らの読めそうな本見てきたってと

        言われている。


        是非ともいっときたいのは

        「飛ぶ船」やなあ。


        今度、真剣に探してみようかなと思う今日この頃なのでした。



        とびねこの本棚 現在518冊

        目指せ1000冊 特別編

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          6月28日(金)






          「夜は短し 歩けよ乙女」 森見登美彦


          京都の馴染みのある地名を背景にした

          恋愛ファンタジー

          昔、よく通った先斗町や木屋町を

          また散歩したくなった。


          下鴨神社の夏の古本市にも行ってみたい。

          そして、無性にお酒を呑みたくなった


          この人の書く作品は、

          現実と夢が入り混じったような世界観で、とても好きだ。


          李白さんの自家用三階建電車や、

          自称天狗の青年など

          あり得ないのにありありと目に浮かぶ


          台詞もまたいちいち格好良い

          どうやったら飛べるのかを聞かれた時の天狗青年の

          「地に足をつけずに生きることだ。それなら飛べる」

          とか、

          「今までの人生で読んできた本をすべて順に並べてみたい」(俺も!)

          とか、

          ヒロインに恋するヘタレ青年の

          命を賭けて彼女を追いかけ

          「たまたま通りかかったものだから」

          には泣けた。




          変わった登場人物たちの

          素敵な言い回しに

          読んでるこっちもほっこりした気分になる。

          また、

          冒頭に今は無き

          老舗喫茶の「みゅーず」が

          登場するが、

          これまた、みゅーずと言えば自分の中で

          Best5に入る喫茶店だった。

          カメラ下げて京都に行った時には

          必ず立ち寄り、

          すぐ横を流れる高瀬川が見える席に陣取り、

          春は桜、秋はもみじが浮かぶ川面を

          見ながら格好つけて本を読んでた

          記憶がプレイバックされて

          思わず赤面。


          みゅーずと来たら

          もう1件すぐ近くに

          Best5に入る

          「喫茶室フランソワ」こと

          「サロン・ド・フランソワ」がある。

          お店は、あまり目立たないところにあるのだが、

          中に入った途端まるで別世界のような

          エレガントな空間が広がる。

          これまた当時ヘヴィスモーカーだったのに、

          シャガールの絵が見たいが為に、

          禁煙席に陣取り、

          いきって本を読んでた記憶が

          プレイバックされて

          思わず赤面。


          創業は昭和初期

          長い時代を経てしか出せない

          雰囲気をもった店で

          案の定、その後

          喫茶店として唯一文化財に登録されている。



          それと、

          京都と言えば

          亡くなった親友が好きだった街でもある。

          劇団に入っていた彼の芝居を見に

          よく通ったなあ。


          最近は車で移動する事が多いが

          京都はやはり歩いてなんぼ。


          たまには

          一人でカメラ持って

          ぶらりと歩いてみようかな。


          「在りし日のみゅーず」

          (とびねこ撮影)


















          目指せ1000冊 特別編

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            6月20日(木)




            Rainy

            それにしてもよく降る。

            梅雨に入っても一向に雨が降らず、

            異常なほどの空梅雨にちょっと心配していたが、

            昨日、今日と堰を切ったような大雨。



            傘もあまり役に立たない状態で、

            ずぶ濡れになって家に帰ると

            チョコの散歩も行けてないとの事だったので、

            そのまま、チョコを連れて再び外へ。

            帰ってチビと一緒に風呂に入り、

            ようやくスッキリするという

            パターンが2日続いています。


            で、

            今回の目指せ1000冊特別編は

            「東海道中膝栗毛」池田みち子



            実はこの「東海道中〜」、

            子どもの頃、少年少女文学全集で読んですごく面白かった記憶があり、

            ずっと探していたが、

            なかなかいいのが無くて、

            先日ふと立ち寄った古本屋で偶然見つけた時には狂喜しました。

            この本、

            ご存知弥次さん喜多さんが

            花のお江戸から

            東海道を歩き

            時には失敗もしながら

            お伊勢さんまで行く話だったと記憶しており、

            子供の頃は旅情なんてものに興味なんてないから、

            失敗談しか記憶に残っておらず、

            今回は是非、旅情の部分を味わおうと
            読み直してみました。


            そして今日読み終えてみると、

            こんなダメ人間の話だったとは…


            ひたすら色気と食い気

            お下劣なエピソードの応酬

            旅の目的も単に江戸にいられなくなって逃げ出しただけの事。

            失敗談しか頭に残っていないのではなく、


            失敗談しかないのだ(笑)


            古典の名作でありながら

            何故教科書に載らないのだろうと思っていたが今日謎が解けました。

            確かに親が子供に読み聞かせるものでは無いな。


            あまりにも期待が大きかった分、

            辛口な評価になったが

            それなりに旅の雰囲気や、当時の生活ぶりなども伝わり、

            何より何故か憎めない二人の失敗ぶりは

            読んでいて楽しい。

            そこが

            当時の庶民に受けたのだろう。


            少年少女文学全集は

            今も実家に眠っている。


            置き場所を確保して

            今度帰った時に持って帰ろうかな。










            目指せ1000冊 2013年5月編

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              6月3日(月)



              日増しに蒸し暑くなってくる今日この頃

              明日あたりから、

              いよいよ30度を超えてくるらしい。


              会社で着る作業着も

              今日から半袖にする。


              暑くてもカラッとしてくれとったら

              気持ちいいんやけどなあ。



              そんなこんなで、

              5月に読んだのはこの4冊。




              「春子情歌」を読み終えたのが5月半ばだったので、

              今月は4冊と少なめ。

              「ターン」と「吉原〜」は特別編で紹介したが、

              他の2作もなかなか良かった。


              金瓶梅は中国四大奇書の一つで、

              原作も昔読んだ事があるが、

              やってる事はともかくとして

              登場人物がいきいきと描かれて

              ユーモアもあり、とても面白い。

              今回の林真理子さんの訳も

              とても楽しく読めた。



              ちなみに

              中国四大奇書の残り3作は

              「西遊記」「三国志」「水滸伝」だが、

              どれも自分にとってフェイバリットで、

              同じ本や違う本などで、

              何度も読み返してます。

              「西遊記」など、何冊持ってることか。


              それにしても、

              艶っぽい作品が続いた

              5月の読書でした。


              目指せ1000冊 特別編

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                5月28日(火)



                「吉原手引草」 松井今朝子




                ある男が吉原きっての花魁である

                葛城花魁について聞いて回っている。


                話を聞かれるのは、

                吉原で働くか吉原にゆかりがあり、

                そして何がしか葛城花魁と関わりのある人たち。

                男の聞き方が、

                あからさまに聞く感じではなく、

                吉原の事を聞くような感じで入るので、

                みんな最初は自分の仕事の事などを

                ベラベラ喋るのだが、

                それがまた吉原を取り巻く当時の

                文化などが分かる仕組みになっている。


                で、それを男は根気良く聞きながら、


                みんなから少しずつ葛城花魁の話を聞き出して行く。


                どうやら葛城花魁の身に何かあったみたいなのだが、

                それが何かも分からなければ、

                男の狙いも分からない。



                話はいろんな人の証言で進んで行くが、

                殆ど一人称で、

                男のセリフは全く無い。



                そんなこんなで、


                肝心な事件(事故?)の事はなかなか見えてこないが、

                いろんな人の証言やエピソードから


                葛城花魁がどれだけ魅力のある人であるかが見えてくる。

                そこがまた良い。


                実際の葛城花魁のセリフなどは殆どないのだが

                それだけにかえってちょっとしたセリフにぐっとくる。


                ありんす言葉っていいなあ。



                最後の最後にはいろんな謎がとけて

                気持ちの良い終わり方をする

                ラストの大目付のセリフもふるってる。

                何ともあっぱれで面白い小説だった



                「明日から桜が咲きんす、散りせんうちにどうぞお越しを」



                何て可愛らしい文句か。



                この作品、173回直木賞受賞作とのこと。

                こっちはそんな事は知らず、

                いつもの背表紙買いだが、

                背表紙は勿論、

                表紙も中身も格好良い小説でした。


                実は背表紙買いで3冊選んだら、

                偶然にも3冊とも艶っぽい本になった。



                「花園の迷宮」「吉原手引草」と読了し、


                次は「本町金瓶梅」

                電車で読むのがちょっとばかし

                恥ずかしいなあ

                なんて

                ま、そんなこと気にするタマでは無いですが(笑)







                目指せ1000冊 特別編

                0
                  5月20日(月)





                  北村薫の「ターン」を読了した。




                  通称、時と人の3部作。



                  発表された順番は、

                  「スキップ」、「ターン」、「リセット」

                  自分は、スキップ、リセット、ターンの順番で読んだが、

                  続きものでは無いので、

                  どれから読んでもOK。


                  いい事ばかりはありゃしない by RCサクセション

                  だけど、「昨日」を残してこその「今日」であり、「明日」であるはず。


                  毎日同じ日が続く、

                  誰もいない。

                  記憶は続くが、痕跡は残らない。

                  何をしても一日経てば元通り、

                  まるでレコードの針飛びのように

                  ある時間が来ると丸一日前に戻る毎日

                  自分なら耐えられるだろうか。


                  主人公は売れない版画家の女性。

                  自分の陥った状況に

                  気持ちが折れそうになりながらも

                  前向きにあがく。

                  かなり過酷な状況だが、

                  何とかハッピーエンドでホッとする。

                  ただ、自分としては恋愛色がない方がよかったかな。


                  スキップ、リセットと比べると、

                  若干物足りなさはあるが、

                  それだけ、この2作が傑作と言う事だ。


                  この3部作は

                  いつかまた読み返すだろう。






















                  目指せ1000冊 2013年4月編

                  0
                    5月7日(火)




                    GWが終わり、

                    今日から仕事。


                    非日常の世界から

                    日常の世界へ

                    あっと言う間に

                    引き戻されてしまった。



                    それはさておき、

                    4月に読んだ本はこの5冊。




                    4月に読んだ本の中では「リセット」が良かった。


                    「静かな黄昏の国」は、近い将来ありうるような設定で

                    何となくリアリティがありちょっと怖さも感じた。



                    で、「晴子情歌」だが、

                    実は今の時点でまだ読了していない。


                    主人公は晴子という女性とその息子で

                    遠洋漁業に出ている息子に、母親から大量の手紙が

                    送られてくるのだが、それには母親の半生が綴られており

                    それによって息子は母というものや自分と言うものについて

                    いろいろ感じていくといった内容。

                    殆どが母親の手紙と息子の海上での生活の様子で進んでいく。


                    なんて言うか

                    すごく骨太の小説で、

                    毎日通勤時に読んでいるのだが、

                    なかなか進まない

                    正直、一旦本を閉じると次に開いたとき

                    どこまで読んだかすぐに分からない(笑)



                    しかも「晴子情歌」は

                    第2部「新リア王」、第3部「太陽を曳く馬」と

                    3部作になっているらしい。


                    この重厚な内容で3作...

                    分かってたら手を出さなかったのに(笑)



                    でも、

                    長年の読書の勘か

                    どこかで魅力が爆発しそうな予感もしているので

                    頑張って読んでいこう。



                    とびねこの本棚 現在505冊







                    目指せ1000冊 特別編

                    0

                      4月25日(木)



                      「 リセット 」 北村 薫

                      時間のいたずらに翻弄されながらも

                      懸命に生きる人を描いた、時と人三部作の3作目。




                      ストーリー的には結構シンプルで

                      展開も予測できる。

                      けれども、そこに書かれる日常の描写が

                      とても綺麗に、丁寧に、大切に描かれており、

                      その事がこの作品を非常に味わい深いものにしている。


                      一見、SF的なテーマだが、

                      SF的な要素は少なく、

                      そんじょそこらの文学小説より

                      よっぽど文学的だ。


                      少年の記憶

                      少女の記憶

                      花切手を集めたこと

                      三十三年に一度の獅子座流星群

                      ラストの麦畑の再開シーン


                      それぞれの時代の描写が

                      まるで見てきたようにリアルで、

                      そこが、この小説をもう一度読みたいと思わしめている。



                      一昨目の「スキップ」もかなり良かった。

                      残りの「ターン」はいつ巡り合うだろうか

                      楽しみだ。


                      思い出は生き続ける。



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